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8月23日 対バン上等!第26章 対バン上等! アサミからの対バンの誘いは、GHQのメンバーの士気を一気に高めた。特にギターのカズさんは、練習して来た時間は長いが、ライブの経験が一度も無かった為か、今回の企画に一番気持ちを注いでいる様に見受けられた。 そんな想いは他のメンバーにも伝播して、週に一度のスタジオ練習に集まる度に、俺たちはその実力を上げて行った。 演奏する曲は3曲、カズさんがそのリフに感動した「PASSING SUMMER」、ナカタさんがメンバー入りを決めた「旅立ちの夏」、そして新たに俺が書き下ろした「空ヲ想フ人ノ詩」。それぞれが、デモテープを聴きながら、自分の担当するパートの完成度を高めてゆく。 遅咲きの新人、黒やんこと大樹さんは、アパートでパタパタスティックを振り回す(雑誌をガムテープで重ね、スネアドラムに見立て叩くと、パタパタという音がする)のは近所迷惑だと考えて、アカシア退院後は、よく浦澤家の門をくぐった。勉強部屋に置いてある消音パット付きのドラムセットは、俺が現役でドラムスだった頃よりも多く、そのショットを受け止めたかも知れない。 大樹さんはカズさんの事を徳ちゃん(カズさんのフルネームは徳久和成)と呼び、俺が知らないカズさんの素顔をいろいろ話してくれた。
ナカタさんは元バリバリのコンピュータ技師で、東京にマンションを持っていた時期も在り、今もインターネットを通じて個人会社を経営していらっしゃる様だ。それでも練習はきちんとやってくださっていて、メンバーに迎え入れた事を後悔した事は一度も無かった。しかし、PASSING SUMMERを気に入ってくださっているかどうかは、製作者側からはちょっと怖くて聞けなかった。
肝心な俺の歌唱力だが、ビブラートもかからなければ、声量も無く、腹筋も弱い。全く努力が足りない次第である。しかし、俺のしたたかさは、将来楽曲が認められれば、専属のボイストレーナーくらい付くだろうと勝手に想像していた。実際、そんな感じでは無いのだろうか? 初のライブ、福岡遠征。普通に考えたら怯え腰になってもおかしくない状況だが、メンバーは誰一人として、出演を取り消そうと言い出す人は居なかった。それどころか、MTRを駆使して購入したCD-R、50枚にオリジナルを3曲収録して、その場で販売しようという案まで飛び出した。
そして、時は流れた。俺たちは本当によく練習したと思う。たかが3曲、されど3曲。きっと、聴衆の心を掴んでみせる! いざゆかん、さあ福岡上陸だ。 引用通告此日志的引用通告 URL 是: http://keiiwanaga.spaces.live.com/blog/cns!5938C9F4B243D43B!2680.trak 引用此项的网络日志
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